下野・会津・津軽 手仕事専科では、伝統的食品についても取扱っております。当初は、伝統的工芸品や民芸品を対象にスタートいたしましたが、それだけでは立ち行かないことを知りました。その結果生まれたのが、O・B・M Handcrafts という考え方でした。それにより、より優れて現代生活にマッチした商品群を紹介することで、さらに進化した段階に入りました。 伝統的食品については、当初からの構想に在りました。しかし、これに付きましても、より範疇を広げて行かざるをえませんでした。地産地消の考え方を加える事になりました。特に那須高原に生まれ育った自分には、2011.03.11の東日本大震災の影響が大きく、地産地消の考え方をとらざるをえませんでした。何とか、地元の人たちを支援したい。頑張っている方々の力になりたいと云うのは、ごく自然なものでした。
地元の方々との地縁を大切にして、手仕事を鍵として、商品のご紹介と販売に努めてまいります。
2012年には、東北地方、特に南部の手仕事を新たに加えて行く予定でおります。6月がその時期に当たります。陸奥には、優れて伝統的な手仕事が、継承されています。同時に伝統的食品も継承されています。 現代生活では、「ロジャー・ウィリアムズ」の「生命の鎖」理論にもとづく「分子栄養学(分子矯正医学)」が、正当化されてきております。私たちの健康は、対処療法的な日本の現代医学では立ち行かないところまで来ています。
私は、これらの考え方から、自然界に伝承的に価値を持つ、味噌、しょうゆ、納豆という伝統的発酵食品や自然の力を十分に吸収して生育した野菜や果実をご紹介してゆきたいと考えています。
それが、「和美との生活」の古からの知恵であり、旬の野菜や果物が、いかに優れた食品かが、理解できるでしょう。日本の伝承的な「行事」には、食が大きく関わっています。それは、古代からの伝承的な生活の知恵であり、その一環と言えるでしょう。『年中行事とは、先人が引き継いで、われわれのために残してくれた文化的な財産である』という言葉があります。その中には、いかに多くの食に関わる行事があることがわかるでしょう。おせち料理、七草がゆ、鏡開き、どんど焼(焼団子)、小豆がゆ、節分(煎り豆)、針供養(豆腐)、ももの節句(菱餅)、お彼岸(ぼたもち)、端午の節句(ちまき)、土用の丑(うなぎ)、七五三(赤飯)、冬至(かぼちゃ、ゆず)、大晦日(そば)・・・・。
古代からの先人の知恵に敬服いたします。
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