• 彼女の温かい実直な人柄が、生き活きの素晴らしい活動の基です。今は、農家民泊の傍ら郷土料理に工夫を凝らした玄米凍み餅・もちころを製造販売しています。

凍み餅は、主に東北地方から信越地方にかけての寒冷地で作られている。特に炊飯には向かない屑米を粉末状にして牛蒡などの野菜の粉とまぜて餅を作ってそれを氷餅とする場合もある。伝統的に小正月前後に搗いた餅や残った餅を氷餅として加工して田植えの時期やむけ節句（6月1日）の際に食する地方が多い。

糒と同じように水で戻して餅として食する他、炒って食したり、細かく砕いて和菓子の原料とする場合もある。また、餅を蒲鉾型に薄く切って凍らせ乾燥させたものを氷餅と呼ぶ地域もある。
［おやつ｜郷土食］
私の生まれ育ったところは、下野地方（栃木県）の那須です。
奥州街道（東山道）沿いの伊王野宿の農村地帯ですが、子供の頃のおやつは、季節ごとに違ったものです。おやつは、子供どうしで泥んこになって遊んだ頃の楽しみでした。
もちころは、冬のおやつでした。正月についた蒲鉾型の餅を薄く切ったり、お供えの鏡餅を砕いて揚げたりしたもちころが、好物でした。それは、御馳走でした。
乾燥芋は、夏の頃に。秋から冬には、柿や干し柿でした。白い粉（こ）のふいた干し柿は、甘くて、美味でした。夏には畑で採れるキュウリやトマトもおやつになりました。
それらの時期を除くと、釜に残っているご飯に味噌をつけた大きなおにぎりが、おやつです。
凍み餅も乾燥芋、干し柿や野菜、おにぎりは、山や田圃や川を舞台に鳥捕りや釣りなどで遊ぶ以外に何の娯楽もなかったひもじい時代の楽しみを思い出させます。
現代社会のコンビニエンスの食品は、ジャンクフードといわれます。現代人は、利便性から、その食を良しとしています。利便性は、健康に問題があってもそれに勝ります。裕福に暮らすとは、健康と幸せを秤にかけた時に本末転倒に思います。消費時代に大量のCM（人間の欲望を刺激する宣伝）が、現代人をつくっています。
日本人は、戦争ではなく、食の食源病（生活習慣病）で滅びてしまうかのようです。-2017.06.07-