下野・会津・津軽地方に連綿と伝わる匠の技術がつくる 手仕事・伝統的工芸品、民芸品 専科 本文へジャンプ
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津軽漆塗手板からの再現漆器
  -つがるうるしぬりていた- 
(青森県弘前市博物館収蔵) 
 ・・・・手仕事専科では、”和美との生活”を提唱しています。・・・・
 この度、”手仕事専科”のネットショップを開始するに当たり、弘前大学名誉教授の佐藤武司先生にご相談いたしました。伝統工芸の津軽塗を多くの方々に紹介したいという目的にご賛同し、漆に関してお話くだされて、『あっぱれ!津軽の漆塗り-佐藤武司著-』を参考にとくださいました。

 さすがに”あっぱれ”と言われるだけあり、すばらしい歴史を持つ津軽塗でした。特に興味深いのは、平成7年(1995年)、津軽義孝夫人久子様から、弘前市博物館へ「津軽漆塗手板(つがるうるしぬりていた)」514枚(548枚)が寄贈された事です。津軽塗は、津軽藩主のお抱えの職人の方々が連綿と伝えてきた伝統技術で、刀の柄や将軍家等へのお土産品として利用され、藩外持ち出し禁止の技術と言えます。取りも直さず、津軽家歴代の秘蔵の手板と言えます。

 現在は、これらの手板から復元された作品を拝見することができます。津軽塗技術保存会の皆様のご協力によりこれらの手板からご希望の津軽塗作品を作ることが出来ることになりました。548枚の手板から、いくつかの作品(60点)をご紹介いたします。
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実は、この度、津軽漆塗手板の掲載が、出来なくなりました。
津軽塗技術保存会の皆様の御協力で掲載出来たいたのですが、会員の一部の方の意向から、外すことになりました。
手仕事は、昔より3者の共存共生があり、成りたって参りました。手工業の盛んな江戸時代や、家内工業の盛んな明治、大正時代も含めてですが、作り手と仕様者(お客様)との間に問屋であり、小売店であり、2者を繋ぐ人々がおりました。
ネット社会になり一部の流通が変わりましたが、大局的には、変わらないと言えるでしょう。
津軽塗が、低迷しています。
消費者は、趣味趣向が、15年、30年、60年スパンで変わります。かつての豪華絢爛の津軽塗は、現代生活では、居場所がありません。ある意味では、現代生活では、駄彩といえるでしょう。
技術の継承は、大切ですが、お客様の嗜好は、時とともに変わってゆきます。
私の関わるネットは、B to B、B to C を容易にした情報の流れです。
いかようにでもネットを使うことは、出来ると言えるでしょう。
他の藍染めや諸々の手仕事と関わっておりますが、そのところの理解が、難しい。
時代が変わる中で、突然、滅びてしまうものがあります。
よくいわれることですが、強いものは、恐竜ではない、変化に対応できるものだと言います。
文化も変化の要素を十二分に取り入れてこそ、次の世代へ引き継ぐことが出来るのでしょう。
日本の手仕事は、かつてない激動の時代にあります。
継承したい技術技能は、消費者の嗜好にむけて、変化することが、求められています。
                                           -2015.07.25-
 
 
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弘前大学出版会
[津軽はおもしろい]シリーズ(1)



著書のURL
 私は、日本ビューホテル事業㈱から青森県中津軽郡相馬村「星と森のロマントピア・そうま」に平成7年4月から14年3月まで、7年間にわたり、運営指導業務で出向しておりました。その間佐藤教授や青森県工業技術研究所の岡部敏弘さんには、ずいぶんとお世話になりました。
 体験学習として、ひば油の精製や漆の堆朱などを教えていただきました。また、佐藤教授は、弘前を離れてからも幾度も次の赴任地へ御家族で訪ねてくださいました。再度、御礼と敬意を表したいと存じます。
-著者・佐藤武司profile-
弘前大学名誉教授
1933年、青森県弘前市に生まれる。弘前大学教育学部卒業。美術専攻。米国テネシー大学客員教授、弘前大学教授を歴任。
主論文に、「透漆(裏目漆)の密着性と引掻硬度」「ななこ塗」「津軽塗の話」ほか。
特許「膠漆接着剤の製造方法」
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