[麻の葉模様(本)]
¥1,400
 2019.02.11初版
 大麻博物館 著
 ■商品コードS-32028■
          
 注文(メール)

※価格は、8%消費税込の価格です。



麻の葉模様  なぜ、このデザインは、八〇〇年もの間、日本人の感性に訴え続けているのか?

はじめに
麻の葉模様は、正六角形を重ねたデザインで、現在も根強い人気のある和柄です。江戸中期に歌舞伎衣装の模様として使われたことから、爆発的な流行となりました。
乳児が、麻のように丈夫に早く成長して欲しいという願いを込め、赤ちゃんの産着の定番柄としても知られています。日本の伝統文化に少しでも関心のある方にとっては、あまりに知られた模様です。

(中略)

ところで、麻の葉模様のモチーフとなっている「麻の葉」とは何でしょうか。より正確に言えば「大麻の葉」です。この模様を目にしたことのない日本人は、殆どいないと思いますが、麻の葉の「麻」が「大麻」と知る方は、多くはないと想像します。現代の日本において、大麻は「違法な薬物」というイメージがあまりにも強くなっていますが、ほんの数十年前までの日本人にとっては、その営みを支え続けた「農作物」でした。衣食住に不可欠であり、生活に身近な存在であった「農作物としての大麻」の記憶を現代に伝える象徴が、この「麻の葉模様]と言えるのです。「農作物としての大麻」が果たしてきた役割や現在の危機的な状況については、当館の著書「大麻という農作物」に詳しく書きましたので、機会がありましたら、ご一読頂けると幸いです。

着物や和雑貨、産着などに留まらず、様々なところで見つかる「麻の葉模様」ですが、実は残された文献や資料は多くはありません。その正確な由来や経緯など、不明な点も少なくない、謎多き模様と言えます。しかし、その変遷を丁寧に追いかけることで、なぜこのデザインが長い間、日本人に愛され続けてきたのか、その理由は、つかめたと確信しています。
この書籍をきっかけに、800年もの長きに渡って不思議な魅力を放ち続ける「麻の葉模様」について、更なる関心を持っていただけると幸いです。そして、そのモチーフである「大麻という農作物」について、正確な知識が広まることを願っています。
                                                     大麻博物館(館長 高安淳一)
   [大麻という農作物(本)]
 ¥2,000
 2017.01.01初版
 
大麻博物館 著
 ■商品コードS-32302■

 
注文(メール)