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起上り小法師のできるまで
※資料提供:山田民芸工房
起
上り小法師は、9つの工程をへて作られます。張子ですので、会津の民芸品「赤べこ」とおなじ技法によります。
これらの民芸品は、人件費と云う考え方が、入るととても企業経営では、成り立たないと言えるでしょうか。今回のYAZOO MURAの起上り小法師プレゼントのように大企業の企画では、すてきな起上り小法師がプレゼントされていました。けれども、会津で作られた伝統的「起上り小法師」ではありませんでした。家内手工業的な手作りでは、1日せいぜい励んでも80個程度しか作られないというお話を頂戴しました。どちらで作られたものでしょうか。大企業の企画では、数千個や10,000個程度の企画は、1個数十円程度で作り、金額にして、数十万円です。一言で済んでしまう規模でしょう。
けれども、本質は、どうなのでしょうか。どのような業界でも棲み分けがあり、大手企業がつくる様な起上り小法師があり、山田民芸工房が作る様な手作りのひとつひとつが異なるような起上り小法師があります。選ぶのは、お客様です。
簡単に起上り小法師のできるまでをご紹介いたします。
1
木型作り
2
和紙張
■和紙を3枚以上貼る。乾燥する。
3
型抜き
■型の中心部を切、型を抜き取る。一つの型から2つの張子が出来る。
4
おもり作り
■粘土(壁土)を3で出来た張子に合うようにまるめる。乾燥する。
5
おもり付け
■4で出来たおもりを糊でつける。
乾燥する。
6
胡粉塗り
■胡粉と膠(にかわ)を調合したもの(塗料)を塗る。乾燥する。
7
黒塗り
■黒い塗料(合成うるし)を塗る。乾燥する。
8
赤塗り
■赤い塗料(合成うるし)を塗る。乾燥する。
9
顔を書く
完成
■胡粉:貝殻を焼いて、作った白い顔料。日本画などに使われる。
■膠(にかわ):獣類の骨・皮・腸などを水で煮た液を乾かし固めたもの。
ゼラチンが主成分。粘着剤として使われる。
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