※鼻緒布は、別珍を使用しています。
(別珍)
ベッチン(別珍、ベルベッティーン、綿ビロード、英:Velveteen)は、綿を横ビロード織りしたパイル織物の一つである。もともとはベルベットを模して綿で作られていた。
ベルベットとの主な違いはベルベットは縦パイルをカットしたものであり、ベッチンは横パイルをカットしたものである。 添毛素材の一種。パイル糸をカットすることによって毛羽をたてる。
手触りがやわらかく厚手の光沢のある布地のため帽子、スカジャンなどに使われる。繊維を毛羽立たせてあるため静電気でゴミがつきやすいが、布用ブラシで払うかセロファンテープを貼り付けるとよく落ちる。印鑑から貴金属、指輪に至るまで、高級品はたいてい、別珍ケースと呼ばれる、上記の素材を使用した特殊なケースに収められて販売されることが多い。日本国内では95%以上が静岡県磐田市(旧・磐田郡福田町)で製造されている。
明治28年~29年には、別珍・コール天生地の下駄の鼻緒に使用され、一大ブームを迎えています。それらは、足の指へ当たりの柔らかさと丈夫さによると言われます。
日光下駄倉田工房では、いまでもこの伝統的な別珍を使用しています。 |