送り火(迎え火も)を焚くお盆の風習は、故人、亡き人に再会した云う古来からの人間として自然な感情から来ています。亡くなった人に会いたいと故人を偲び、懐かしむ気持です。
送り火は、字の如くご先祖さまを送る火です。
お盆の3日(ないし4日)間が終わりますと、ご先祖さまたちは再びあの世に戻らなければならない約束です。
送り火は、ご先祖さま方があの世への帰路、道に迷わないように送り出す火のことで、まさに「送り火」です。
送り火の日にちや、やり方は地域によって多少違って来ますが、普通は15日か16日の午後に、迎え火のように門口で焚きます。
お盆で懐かしいご先祖さまたちが我が家に帰る「出会い」と、再び「あの世」に戻られる「別離」のための、この世に在る者たちの「けじめ」が、迎え火であり、送り火であると云えるでしょう。
送り火に真心を込めて、ご先祖さまを「あの世」へ送り、また来年に再会できるように願います。
お盆の期間は地域によって異なりますが
・7月13日に迎え火を焚いてご先祖さまを迎えます
・7月16日(または15日)に送り火を焚きます
※8月13日~8月16日にお盆をする地域も少なくないようです。
※昔は、陰暦の7月13日か~15日の3日間行われて来ました。
ご先祖さまの精霊を迎え、香・明かり・花・水・食べ物などのお供えをして死者の冥福を祈り、お盆の期間をゆっくり過ごして頂きます。
お盆の送り火で、ご先祖様を送った現世の我われは、また来年の再会まで、気持ちも新しく善行に励むのです。