野州麻紙工房

・お麻もり                        
 ¥1,180
 丈 2m
 ■商品コード  S-19017■             
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遥か昔から神事で活用されてきた精麻
大麻草の皮からとれる靱皮を研ぎ澄まし、輝くばかりの繊維を 精麻といいます。
日本人が昔から“麻”と呼び、生活を支える基本素材として使われていた日本古来の麻・大麻の本領はこの精麻にあり、神道ではこの繊維こそが清めの本質として今でも使われています。

水で身を清める禊ぎはよく知られており、今も神社の入り口にある手水舎は簡易な形で身を清めるものですが、より強い禊ぎを行なうためには海浜の塩水を用います。その考えから清めの塩があり、いまでも塩を用いる清めはよく知られおります。それらで祓えないものを祓う本質的な清めを行なえるものが日本古来の麻・大麻の繊維です。

今でも神事の際に神主の振る大麻(おおぬさ)に精麻が結ばれており、これが祓い清めの主で、もともとの作法は精麻に触れ引きなでることで清められるものと考えられてきました。とはいえ大麻草の繊維なら何でも良いわけではなく、我が国に伝わる伝統的な大麻農業で生産された輝く精麻でなければ意味がありません。これは精麻の輝きの中に天照坐皇大御神の格別な御神威を現す荒御魂の光を見いだしたためではないかと考えられますが、光があるほど浄化の力が強いと考えられています。

この作法は現在伊勢神宮の神楽殿に上がる者など一部の神事の場に伝えられ、目にすることは稀であるものの古来より麻に触れることで禊では拭えないものを清められると日本人は、考えてきました。