絹・羅布麻の [ミラクルロール]   

  江戸時代創業の機屋(はたや)を営む斎藤産業は、福島の養蚕(ようさん)と機織業(はたおりぎょう)の発祥の地といわれている川俣町にあります。
川俣町に養蚕業が伝えられたのは飛鳥時代。小手姫(おてひめ)という崇峻天皇の妃が落ち延びて養蚕を伝えたと言われています。
  絹織物業が始まったのは平安時代からで古くから「絹の里」として知られています。
創業以来、生地の製造卸を専門に行っていた齋藤産業ですが、四代目にあたる機師(はたし)で代表取締役の齋藤捷一さんが、歴史ある絹織物を継承しながら新商品の開発にも精力的に取り組まれ、近年注目を浴びているインナー・サポーター「ミラクルロール」を作り出しました。
 
絹・羅布麻の「ミラクルロール」

「ミラクルロール」はサポーターですが、通常のサポーターと原料に違いがあります。通常は木綿やナイロンやアクリル等が多いですが、ミラクルロールは絹や羅布麻(らふま)という植物の繊維を使います。

齋藤さんがミラクルロールを開発したきっかけは約4年前の羅布麻との出会いでした。
福島県ハイテクプラザの福島技術支援センタ―という、繊維に関する研究等を行っている機関から羅布麻の繊維を利用した商品開発の話があり、以前から行っていたシルクの生地を特殊加工によりプリーツ地にする技術を活かした商品作りを始めました。
「ミラクルロール」は、齋藤捷一さんの実用新案です。
その構成比から、わかるように8%のポリウレタンの収縮性を利用しています。
そして、素材には、絹と綿と羅布麻が、つかわれています。

ミラクルロール●綿40%、絹27%、指定外繊維(羅布麻)25%、ポリウレタン8%
        実用新案登録:登録第3147074号