[ほぐし織り]
100年以上の歴史を持つ、タテ糸だけに柄を付けてから織る技法です。 まずタテ糸に仮織り(数cm間隔でヨコ糸を入れる)を施し、シルクスクリーンを使って 平台の上でハンドプリントをします。その後いくつかの工程を経てタテ糸を織機にセットし、 型染めの時の染料と糊で固まった部分を〔ほぐし〕ながら仮織りの糸を抜いて、本織りで 生地に仕上げます。 大変手間のかかる織物ですが、織り上がった生地は、生地プリントとは違って柄の輪郭が かすれ、柔らかく温かみが感じられる柄に仕上がります。その後に裁断されて、中縫い、中綴じ等を行い、洋傘へと仕上がります。



                            ●プログラムの穴があいた簾(すだれ)。

                      ●無垢の生糸         ●糸の仮織り

●手捺染(てなっせん)の作業  ●「色だし」パレットのラボラトリー ●型紙(かたがみ)

●手捺染(てなっせん)とロールへの巻取り 

●解し工程(仮織りの横糸を抜く作業)   ●ジャガードほぐし

                             ●綾

●糸の「よりつけ」

●横糸が本織りされ、仕上がった生地の絵では、すべてが微妙なズレを起している。

                ●コーティング工程(撥水・UV)  ●裁断       ●小間裁断の型
 
●中縫(仲縫) [なかぬい]                       ●中綴(仲止) [なかとじ]